文具と雑貨のお店 プチチケット
petit-ticketで扱う商品をテーマにしたフィクションのショートストーリー。
〜petit-ticketのある風景〜
絵日記
万年筆で、絵日記を描く。
その日、印象に残った事を思い出しながら、文章にし、絵を描くのが日課だ。
使うのは、万年筆。有名なメーカーの高級品ではない。
パッと見は万年筆に見えない、子供が使うペンにしか見えない(実際そうなのかも知れない)
ものを使っている。
高級品を使うと、かしこまってよそ行きの文や絵を描いてしまいそうな気がしたので、
あえて、一番カジュアルな万年筆を選んだ。
その絵日記帳ももう何冊目になるだろう。
時々、バックナンバーを見返してみる。
大半は、楽しい出来事、一見して何を描いたのかすぐに判る絵なのだが、
中には、たったひと言し書かれていない時(多分、彼と喧嘩した時)や
抽象画のような訳の分からない模様(心象風景?)を描いていたりしていて、笑える。
彼は私のこの楽しみを今はまだ知らない。
今度の旅行で、おそらく知る事になるだろう。フランス10日間。
初めての長い海外。
きっとこの旅で、私の絵日記帳がまた新しいものになると思う。
そして、これからは絵日記帳が増えるペースも早くなるだろう。
だって、もうすぐ私達は一緒に暮らし出すから。
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課長
ショートストーリー
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